RPR被膜除去
RPR被膜除去のメリット
被膜のはく離・除去⼯事において従来⼯法と⽐較し、作業環境や安全、効率が画期的に改善される新しい⼯法です
従来の被膜のはく離・除去⼯事には、ブラスト⼯法をはじめとする機械的⼯法や、化学品を利⽤したはく離剤⼯法が使われてきました。しかし、機械的⼯法では被膜ダストの⾶散対策が必須であり、また、はく離剤⼯法においても⽕災の予防が必要であり、作業性・安全性に課題がありました。このことから、RPR⼯法では、電磁誘導加熱(IH)によって鋼板表⾯に発⽣した熱を利⽤し、鋼板表⾯の被膜を剥離させます。
【従来工法の課題】
- 作業者の健康リスク・事故の危険
- 養生や飛散した塗膜の回収作業
- 大量の廃棄物の発生
【RPR工法のメリット】
- 作業者の健康・安全に配慮した設計
- 粉塵がほとんど発生せず、塗膜を飛散させない
- 既存工法の中で最も廃棄物が少ない
実際のRPR被膜除去⾵景
RPR被膜除去の対象
対象となる主な物は以下となります。またRPR⼯法は、他の⼯法では除去が困難な500μm以上の熱いコーティング被膜や厚塗りされた塗膜、ゴムライニング、FRPライニングの除去に有効です。
標準的な塗装やコーティング
硬質コーティング
ガラスフレークライニング
ゴムライニング
RPR被膜除去のご注意点
- RPR⼯法では、電磁誘導加熱(IH)による加熱を利⽤するため、素地は鋼構造物である必要があります
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⼀般的に、誘導加熱処理を⾏う鋼材の厚みは、9mm以上であることが推奨とされます
※9mm以上の鋼材であっても、ライニングの施⼯状態等により素地へのライニングの残存や裏⾯塗膜の損傷を招く恐れがあります
施⼯前のトライアル試験を⾏うよう推奨します - 鋼材表⾯の溶接線等の多少の凹凸は問題なく除去できます
- 有機・無機ジンクリッチ塗装、エッジングプライマー、⾦属溶射は除去できません